Lender Guide

OY.AI 金融機関向けガイド

融資審査・借換交渉の場でオーナーから共有された OY.AI データの読み方。信用力スコアの意味、収支・履歴の確認方法、データ信頼性の根拠を担当者向けに 1 ページで解説します。

OY.AI が解決すること

不動産投資家の「記録の属人化・証憑の散逸」を解消し、
金融機関水準の客観データを生むプラットフォームです。

記録の標準化

収入・支出・修繕・入退去・書類を一元管理。口頭申告では確認できなかった事実を、タイムスタンプ付きで構造化データにします。

証憑の紐付け

領収書・振込明細・契約書・工事写真を個々の記録に直接紐付け。「言ったこと」と「証明できること」の乖離を可視化します。

スコアで定量化

5 軸・100 点満点の信用力スコアにより、オーナーの記録管理水準を数値で比較可能にします。審査担当者の属人的判断を補完します。

OY.AI のデータは オーナー本人の申告 を起点とし、AI による書類検証で信頼度が付与されます。第三者機関による外部監査とは異なりますが、証憑の有無・整合性を構造的に可視化できる点で、従来の口頭ヒアリングより高い情報精度を提供します。

共有リンクの受け取り方・開き方

オーナーから受け取った共有リンクは、以下の手順でアクセスできます。
OY.AI アカウントの作成は不要です。

1

リンクを受け取る

  • オーナーからメール・チャットで URL が届きます
  • URL は useoyai.com/share/… 形式です
  • 有効期限はオーナーが設定(無期限〜指定日)
2

ブラウザで開く

  • PC・スマートフォン共に対応しています
  • ログイン不要で閲覧画面が表示されます
  • 物件サマリー・収支・履歴タブが並びます
3

データを確認する

  • 信用力スコアと 5 軸の内訳が最上部に表示
  • タブ切替で収支・修繕・入退去を確認
  • PDF 出力ボタンから DD 資料として保存可能

注意: 共有リンクはオーナーが任意のタイミングで無効化できます。審査期間中に閲覧できなくなった場合は、オーナーへ再発行を依頼してください。重要データは PDF で保存しておくことを推奨します。

信用力スコアの読み方

5 軸で算出する 0〜100 点のスコア。
各軸の定義とグレード基準で、データ品質を正しく評価できます。

A: 網羅性
必要項目(基本情報・ローン・収入・支出)がどれだけ埋まっているか
最大 25 点
B: 裏付け
各記録に証憑(領収書・明細・契約書)が紐付いているかの強度
最大 50 点
C: 継続性
直近 6 ヶ月間、継続的に記録活動が行われているか
最大 15 点
D: 整合性
収入・支出・書類の金額や日付に矛盾がないか
最大 5 点
E: 誠実度
修繕・入退去・賃料改定・業者情報など運営履歴の記録量(ボーナス点)
最大 10 点
A
80〜100 点
第三者開示水準
検証済みバッジ取得
証憑ほぼ完備
B
60〜79 点
詳細版 DD 資料
出力可能
主要証憑あり
C
40〜59 点
基本版 DD 資料
出力可能
証憑一部添付
D
0〜39 点
記録育成中
自己申告のみ

スコアの 50 点分は「B: 裏付け」 が占めます。Grade B 以上(60 点以上)のオーナーは、主要な収支・修繕記録に証憑が添付されていることを意味します。

金融機関担当者が注目すべき点

確認ポイント①

B: 裏付けスコアの内訳

共有画面の「スコア詳細」タブで、どの記録が 書類検証済自己申告 かを一覧できます。家賃収入・ローン返済額・大規模修繕の証憑を重点確認してください。

確認ポイント②

E: 誠実度の有無

修繕の発生・入退去の履歴・賃料改定・業者や委託先の情報といった運営イベントを継続的に記録しているオーナーに、ボーナス点 (+10) が付与されます。日々の運営履歴をきちんと残しているオーナーほど、データの透明性が高く長期的な返済信頼性が高いと判断できます。

収支データの見方

共有画面の「収支」タブで確認できる項目の定義を解説します。

収支サマリーで確認できる項目

月次家賃収入(実績)
各部屋の家賃収入合計。空室期間は自動で収入ゼロとして記録されます。
ローン返済額・残債
月次返済額・残債・金利。他行ローンが入力されている場合は全物件分を合算できます。
修繕費・管理費
月次の支出実績。修繕費・管理費の内訳を月単位で確認できます。
NOI(純営業収益)
収入 − 管理費 − 修繕費 − 固定資産税 − 保険料。Cap Rate の算出基礎として DD 資料に記載されます。

継続共有のメリット — タイムリーな情報連携

OY.AI では、融資実行後もオーナーが記録を更新し続けることで、金融機関側が最新の物件状況をリアルタイムで把握できる環境を整えられます。共有リンクを発行したままにしてもらう交渉が可能です。

収支の継続モニタリング
毎月の家賃収入・修繕費をオーナーが入力するたびに、共有画面のデータも更新されます。定期的な書類提出を求めずとも、物件の収益状況を把握できます。
早期の変化把握
空室長期化・大規模修繕の発生・収入の急変などを、決算書を待たずにライフログの変化から察知できます。
借換交渉・条件見直しの材料
スコアの向上履歴や収支実績の改善傾向を根拠に、オーナーから金利条件の見直し交渉を受ける際の共通言語として活用できます。

verification_level(信頼度レベル)の定義

レベル 表示 内容 スコア加重 審査上の解釈
self_reported 自己申告 手入力のみ、証憑なし 40% 口頭申告と同等。追加書類提出を求めるべき
document_attached 書類添付済 証憑ファイルが紐付き済 70% 書類は存在するが AI 照合は未完了
document_verified 書類検証済 AI が書類内容と記録を照合完了 100% 金額・日付・相手先が一致確認済
api_verified API 検証済 外部システムと連携して確認 将来提供予定 100% 最も信頼性が高い

※ api_verified(API 検証済)について: 銀行・決済代行など外部システムとの API 連携による自動検証は将来提供予定の機能です。現在は document_verified(AI 照合済)が事実上の最高レベルです。

修繕・契約・入退去履歴の確認

物件の過去と現在を時系列で確認するライフログ。
融資判断に直結する 3 つの履歴の読み方を解説します。

修繕
給湯器交換 — 201 号室 / ¥80,000 / 田中工務店 書類検証済
収入
家賃収入 ¥320,000 受領 — 代々木コーポラス 書類検証済
入退去
102 号室 退去 → 新入居(4/15〜)家賃 ¥72,000 書類添付済
書類
火災保険証書 2026 年版 アップロード 書類検証済

修繕履歴で確認すること

・大規模設備(給湯器・エアコン・外壁)の直近交換時期
・修繕費の合計額と傾向(増加 → 老朽化のサイン)
・業者情報と写真が紐付いているか(証憑の質)

入退去履歴で確認すること

・空室発生の頻度と期間(立地・賃料設定の評価)
・入居者回転率(高回転 → 賃貸需要の確認)
・現在の全室稼働状況(入居中か空室か)

書類履歴で確認すること

・保険証書の有効期限(失効していないか)
・賃貸借契約書の更新状況
・登記関連書類の有無

データ信頼性の根拠

「オーナー自身が入力したデータをどこまで信用できるか」への回答です。

タイムスタンプと監査ログ

すべての記録はサーバー側のタイムスタンプで保存され、編集・削除はすべて監査ログに記録されます。月次の財務台帳は追記専用・ハッシュチェーン (SHA-256) で連結されており、改ざんがあった場合も痕跡から検知できる設計です。

「いつ・誰が・どのレコードを変更したか」が監査ログに残ります。完全な改ざん防止ではありませんが、変更の痕跡を後から追跡できます。

AI による書類照合

添付された証憑(領収書・振込明細・契約書)は AI が自動で内容を読み取り、入力値と照合します。金額・日付・相手先が一致した場合のみ「書類検証済」 に昇格します。

不一致が検出された場合、記録は「書類添付済」のまま留まり、AI が照合結果のサマリーを返します。オーナーは内容を確認のうえ修正できます。

整合性チェック(D 軸)

収入・支出・ローン情報の間で矛盾がないかをシステムが自動検査します。申告収入がローン返済額を下回る状態が続く 場合、整合性スコアが低下し審査担当者が気付けます。

「家賃収入 0 円なのにローン返済額のみ記録」など、現実と乖離した入力を自動検知。

誠実度ボーナス(E 軸)

修繕実施・入退去履歴・賃料改定・業者情報といった運営イベントを継続的に記録しているオーナーに最大 10 点のボーナスを付与。記録の量と細かさが、データ運用の継続性を示します。

日常の運営履歴を残し続けているオーナーほど、データの透明性が高く長期的な信頼性が高い傾向にあります。

OY.AI のデータは 公認会計士や外部監査機関による第三者保証ではありません。あくまでオーナー主導の記録管理基盤です。ただし、証憑の紐付け・AI 照合・タイムスタンプ管理により、従来の口頭申告・提出書類の単独審査よりも高い情報精度を実現しています。

よくある質問

金融機関担当者からよく寄せられる質問をまとめました。

記録の編集・削除はすべて監査ログに記録されます。また、証憑と紐付いた「書類検証済」レコードは内容を変更すると自動的に「書類添付済」に降格し、スコアが下がります。完全な改ざん防止ではありませんが、変更の痕跡は残ります。
はい。オーナーは共有リンク発行時に「収支のみ公開」「全履歴公開」など公開範囲を選択できます。見えていない項目がある場合は、オーナーへ追加開示を依頼してください。また、入居者の氏名・個人情報はデフォルトで非表示になっています。
オーナーがリンクを無効化した可能性があります。オーナーへ直接再発行を依頼してください。重要なデータは PDF ダウンロード機能を使って事前に保存しておくことを推奨します。
オーナーが「ポートフォリオ共有リンク」を発行することで、全物件の合算収支・信用力スコア・ポートフォリオサマリーを 1 ページで確認できます。個別物件リンクとは別に発行が必要です。オーナーへ依頼してください。
共有画面右上の「DD 資料を PDF 出力」ボタンから、物件概要・収支実績・修繕履歴・スコア詳細をまとめた標準フォーマットの PDF が生成されます。このファイルに発行日とスコアが記載されるため、提出書類として活用できます。